2024/04/30
踵(かかと)の痛み
こんにちは!
取手市のくまもと整骨院です。
今回は『踵(かかと)の痛み』についてお話させていただきます。
その中でも当院でもよくご相談を受ける『足底筋膜炎(そくていきんまくえん)』『アキレス腱滑液包炎(あきれすけんかつえきほうえん)』『セーバー病』について話していきます。
足底筋膜炎(足底腱膜炎)
足のアーチを保持している足底腱膜に炎症を起こし、主要な症状は足の裏のかかと部分の痛みで、歩き始めや走り始め、特に朝起きて第1歩目に強く痛みが出ます。
症状が軽いうちは歩いたり動かしていると症状は軽減していきますが、かかとを手で押してみたり荷重がかかとにかかった時に痛みが出ます。
ひどくなってくると走れば走るほど痛くなってきます。
骨棘という棘がかかとにできている場合もありますが、これが無い場合はレントゲンで見ても異常が認められません。
主に圧痛などの症状を見て判断します。
足底筋膜炎は足に繰り返しの負荷がかかることで発症しマラソン選手などに多く見られますが、運動不足で足の筋肉が硬い状態で急に運動をした時など見も見られます。
この症状では膝の裏から足底部までの筋が硬くなっていることが多く、これらの筋を緩めることで負担を軽減できます。
足のアーチ自体に不具合があることもあり手技で整えていきます。
またテーピングなどの処置が回復を早めてくれます。
アキレス腱滑液包炎(ハグルンド病)
この症状は10~30歳代で発症することが多く、踵の後面、アキレス腱が付着している部分に痛みが出ます。
しかも両足に症状が出る事が多いです。
かかと後面付近が親指大くらいに腫れて見えることがあります。
これは滑液包と呼ばれる骨やその他の組織との摩擦を軽減させるための袋状の組織が炎症を起こしているためです。
レントゲンでは特に目立った所見は見られません。
サッカーなどの走り続けるスポーツをしている方や、パンプスや硬い革靴を履いての営業まわりをしている方はこの部分に繰り返しの負担がかかる為発症しやすくなります。
治療としては、ふくらはぎの筋肉を緩めテーピングでこすれている部分に隙間を作り組織同士がこすれにくくします。
セーバー病(踵骨骨端症)
成長期に起こる骨端症の一つで踵の骨に起こるものをセーバー病(シーバー病)と言います。
骨端症とは完全に骨化していない骨の成長軟骨に繰り返しの負荷がかかることで骨軟骨炎などの症状を引き起こしている状態です。
発症する場所によって違う病名がついていて好発年齢も異なります。
踵骨に起こる骨端症のセーバー病は10歳前後の男児に多く見られる病気ですが、近年は女児も幼少期から激しく運動することが多いせいか当院に来院されるセーバー病の患者様は男女比の差は殆どありません。
セーバー病の治療で一番大切なことは患部の安静です。
激しい運動を中止し、症状がひどい場合は松葉杖や足底挿板と呼ばれる靴の中敷きを使用し踵への荷重を極力かけないようにします。
治ってしまえば一般的に良好な経過をたどりますが、治るまでの期間は長期化することが多く1年以上要することが殆どです。
くまもと整骨院ではセーバー病の回復を早める処置として特別電気治療やテーピングなどを行っております。
また人工筋肉と呼ばれる衝撃吸収材の入ったサポーターを使用して踵への衝撃を軽減します。
以前来院された患者様は2~3ヶ月で痛みが殆ど引きました。
おわりに
踵に痛みが出た場合、今までの生活を普通に続けて症状が緩和していくことは殆どありません。
スポーツや日常動作に支障をきたすことも多い為早期の受診をお勧めします。
特に小学校高学年でスポーツをする方はすぐにご連絡ください。
ゴールデンエイジと呼ばれる年齢で今が最も運動神経(スポーツセンス)を伸ばせる時期です。
これを逃すと今後著しく運動能力を伸ばすことは難しくなります。
この大切な時期を療養だけで終わらせないためにも一緒に早期回復を目指しましょう!
踵に痛みを感じたらまず一度当院にお電話でご相談ください。
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