2024/05/11
シンスプリント
こんにちは!
取手市のくまもと整骨院、柔道整復師の熊本です。
今回は部活動などの激しいスポーツで発症する脛(すね)付近の痛み、シンスプリントについてです。
スポーツを頻繁にする方は長年悩まされている方も多いのではないでしょうか?
シンスプリントとは
様々な解釈があり文書によって内容が異なりますが、症状としては主にすねの内側(稀に前外側)に痛みが出ます。
過労性脛骨骨膜炎、脛骨内側症候群、過労性脛部痛などと呼ばれていて、すねにある脛骨が筋肉に繰り返し引っ張られて骨膜が炎症を起こします。
中にはレントゲンに写っていなくても疲労骨折を起こしている場合もあります。
シンスプリントの原因
繰り返しのランニングやジャンプなどによるオーバーユース症(使いすぎ)の一つです。
特に起こりやすいスポーツは陸上、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどで、 当院に来院される患者様もやはりこの4つのスポーツが多いです。
すねへの負担のかかり方には様々な環境が影響していると考えられています。
例えば、足底アーチの崩れ、加重バランス、走る姿勢、シューズ、グラウンドの整備状況などです。
シンスプリントの症状
先ほども記載しましたが、主にすねの内側の痛みです。
痛み方によって重症度が異なり、次のように4つのステージに分類されます。
ステージ1:痛みはあるがウォーミングアップをすると無くなる
ステージ2:ウォーミングアップにより痛みが無くなるが、疲れてくると痛む
ステージ3:日常動作に支障はないがスポーツをしている間は常に痛む
ステージ4:痛みが常にあり日常生活にも支障がある
シンスプリントの予防と対策
痛みが出ている場合は、まず痛みを誘発する動作を中止することです。
例えば、走ると痛むのならば走ることをやめなければなりません。
使いすぎて痛みが出ているので使わないことが一番大切です。
また、局所を良くアイシングすることです。
アイシングは氷水や氷嚢などを使って10~15分ほど冷やします。
タイミングは患部が熱を持っている時で、痛むとき、運動後、入浴後などです。
予防としては、足がしっかりと衝撃を吸収できるようにすることです。
関節がしっかり動き、筋肉が衝撃を吸収できるように普段からしっかりストレッチをやりましょう。
足部の関節がしっかり動くこと、足のアーチがしっかりある(偏平足でない)こともとても重要で、 おすすめの運動としては足の指の運動です。
足の指を開いたり閉じたり、タオルをたぐり寄せる運動を行います。
この運動は、足のアーチを再形成するだけでなく、ふくらはぎの筋肉が動き足の血流が良くなります。
運動前はしっかりアップを運動後はしっかりクールダウンをしましょう。
また、部活内にシンスプリントの人が大勢いる場合は、そもそも練習方法が間違っていたり、過剰になっていると考えられるので、練習メニューを見直しましょう。
シンスプリントの治療
くまもと整骨院では手技療法に加え、特殊な電気を患部に当てます。
その後テーピングで、患部の血流を上げると同時に動作を補助します。
整骨院でしか買えないふくらはぎ用のサポーターも有用で治療にも予防にもお勧めしています。
少し前までは足底板(アーチを上げるための物)をよく使いましたが現代ではひどくなければあまり使いません。
本来の足の機能が失われるからです。
アーチの形成に重要なのは足の指と指の間の筋肉の強化です。
おわりに
シンスプリントの患者様は部活が始まる4月ごろや試合前の時期に集中します。
部活でのレギュラー争いは激しく、試合に勝つためには練習が必要です。
しかし、休む勇気も必要で過度の負荷はむしろパフォーマンスの低下を招きます。
足を痛めたらハンドリングの練習をするなど、怪我をしていなければやっていなかったはずの練習をするチャンスです。
患部をしっかり休ませて早期回復を目指しましょう!
痛みを感じたら我慢しないで一度当院にご相談ください。
くまもと整骨院
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